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首の症状

首は、頭を支える重要な部分です。

通常、首の骨は弓なりに反っていて、このカーブがクッションとなり、頭の重さを分散しています。

ところが、パソコンやスマートフォンの長時間の使用によるうつむき姿勢が原因で本来の首の反りが真っ直ぐになり、いわゆる「ストレートネック」の状態になっている方が非常に増えています。

ストレートネックになると骨のクッション機能が働かず、首の筋肉や関節により負担がかかるため、些細な動作で首を痛めやすくなります。

また、生命の活動をコントロールする自律神経は、首の後ろに集中していますので、首の筋肉や関節が硬くなることでその働きが妨げられ、全身に様々な不調が現れることもあります。

肩の症状

肩は、首や腕を支える重要な部分です。

特に肩甲骨の動き幅がとても重要となります。

通常、肩甲骨は背骨に対してぶら下がるような形で位置しています。

ところが、1~7番の背骨が猫背になることにより、肩甲骨が背骨の上に乗るような形になることで、首や肩を支える筋肉が常に伸ばされ固まることにより、些細な動作で肩を痛めやすくなります。

知らず知らずのうちに肩を痛め、肩の筋肉の過緊張が出ることもあります。

背中の症状

背中は、座った状態で良姿勢を維持する重要な部分です。

通常、背中の骨は軽く曲がっていますが、長時間のデスクワーク等により姿勢を維持する筋肉が疲れてくると、良姿勢を維持することが難しくなり、背中が過度に丸まってしまいます。

また、そのような環境が継続すると背中が丸まったまま固まってしまい、些細な動作で背中を痛めやすくなります。

肘の症状

肘は、上腕骨と橈骨と尺骨で構成されますが、橈骨と尺骨の関節が固まることにより些細な動作で肘を痛めやすくなります。

橈骨と尺骨の関節は、肘側と手首側の両方にありますが、根本的原因は手首側にあることが多いのも特徴の1つです。

デスクワークでマウスを長時間把持していると手首が固まりやすくなります。

腰の症状

腰は、上半身を支える重要な部分です。

通常、腰の骨も首と同様に弓なりに反っていて、このカーブがクッションとなり、上半身の重さを分散しています。

ところが、パソコンやスマートフォンの長時間の使用によるうつむき姿勢や背中を丸めてソファに座るなどの姿勢が原因で本来の腰の反りが真っ直ぐとなっている状態の方が年齢を問わず非常に増えています。

腰の反りが真っ直ぐになると骨のクッション機能が働かず、腰の筋肉や関節により負担がかかるため、些細な動作で腰を痛めやすくなります。

股関節の症状

股関節は、人体で最大の関節として体重を支えながら動くという基本的な動作に重要な部分です。

正常な股関節では、骨盤が大腿骨の先の約4/5を包み込むことで関節を安定させています。

しかしながら加齢により徐々に大腿骨の先は曲がっていきますので、股関節の安定性を保つためには筋力と柔軟性の向上と骨盤(仙腸関節)の微動性の維持が大切です。

骨盤は長時間の座位や脚組みの癖などにより固まりやすくなります。

骨盤が固まってしまうと歩行の際、股関節に余分な負荷がかかり、股関節自体をも固くしてしまいます。股関節が固まってしまうと日常生活動作で痛めやすくなります。

膝の症状

膝は、股関節と同様に体重を支えながら動くという基本的な動作に重要な部分です。

また、身体のバランスをとる上ではとても重要な役割を果たしています。

ほとんどの方は、左下肢重心で右足を外に開いてバランスをとる傾向にあり、左のお皿(膝蓋骨)が上に上がりやすく、右のすねの骨(脛骨)が時計回りに捻れやすくなります。

このような状態が長く続くと膝が固まり、些細な動作で痛めやすくなります。